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書かないと、忘れちゃうから、書く。

 

波佐見時代、楽しいときもキツいときも何があっても乗り越えられたし成長できたのは、家族さながらのカフェムックが隣にいてくれたのが本当に大きいなあ、と思い続けていて。

もちろん他のみんなだってそうだけど。


昨夜から掃除モードで、まずはPCの整理だ!と意気込んでたら、サルベージ。
5年前くらいですかね、ムックのお話を書きました。
チームムックに読んでもらった時、パティシエのオニは涙を流してくれて、嬉しかった。
書いて良かったなあって思って。
絵本にして、いつか贈ろうって思ってね。

ムックのシンボルは、宿り木です。


ムックのひとたちとか親しい人など、コッソリとしか見せてない、
何年越しかの初公開。

ラブレター見せてるみたいな気分だ。

 


ムックのはなし

さく:スズキジュンコ


ふらりふらり、ひとりの旅人がいました。
旅人はある日、遠い遠い、西の町にやってきました。
その旅人は、町の人に「この町はどう?」といわれて、「うん」と笑って答えたとたん、
ポコッと重たくておおきいたまごが、旅人のおしりから産まれました。
旅人はおっとびっくり。
でもせっかく産んだので、だいじにだいじに温めました。

1年間も温めたら、バリバリッ、ズットン! たまごからかわいいおうちが生まれました。
旅人は旅をやめて、そのおうちに住むことにしました。

旅人のおうちに、遠く遠くから友達がやってきました。
旅人が「このおうちはどう?」と聞くと、友達は「うん、うん」と笑っていいました。
すると、友達のおしりから、ポコッポコッとたまごが2つ産まれました。
旅人の友達はあららびっくり。
でもせっかく産んだので、だいじにだいじに温めました。

今度は温めるとたちまち、ピキッ、ジュワワッと、たまごが割れて、おいしいケーキとごちそうが生まれました。
それがあんまりおいしかったので、旅人と友達は、毎日ケーキとごちそうを作ることにしました。

ケーキとごちそうのうわさを聞きつけ、遠く遠くから神様がやってきました。
旅人と友達が「ケーキとお料理はどう?」と聞くと、神様は「うむ」といいました。
すると、神様のおしりから、ボコッとでっかいたまごが産まれました。
神様はありゃりゃびっくり。
しかし神様はいそがしいので、そのたまごを旅人と友達にあずけました。
旅人と友達は、せっかく産んでいただいたのだからと、だいじにだいじに温めました。

神様のたまごは、なかなかかえりません。
温めて3年がすぎるころ、いよいよたまごにヒビが入りました。
旅人と友達は、今度は何が生まれるのか楽しみでしかたありません。
カピピ…、ペリリ…、とゆっくりとカラをわって出てきたのは、一羽のひよこです。
ひよこはみるみる成長して、飛び立っていってしまいました。
二人はその小鳥が見えなってもしばらくずっと、ずっと空をみつめていました。

それからというもの、たくさんの人たちが、旅人のおうちを訪ねてくるようになりました。
旅人と友達は、「ケーキとごちそうが食べたい」というみんなに「うん」「うん」とニコニコして、
まいにちまいにち、作りつづけます。

あんまりたくさんくるので、不思議に思った旅人は聞きました。
「どうしてここに来たんだい?」
すると、その人はいいました。
「うちの庭の宿り木が、このすてきなおうちを教えてくれたんだよ」

神様が産んだ小鳥は、あちらこちらにうんちをして、
そのうんちから生えたおしゃべり宿り木が、朝に晩に、旅人のおうちのうたを歌っていたのでした。

まいにちいそがしくなった旅人と友達は、自分たちがたくさんのたまごを産んでいるのさえ気付きません。
遊びにきたたくさんの人たちは、そのたまごを持ち帰り、だいじに温めました。

今日も明日も産みつづけていく山盛りいっぱいのたまごからは、いったい何が産まれるのでしょう?
あなたも旅人のおうちにいったら、たまごをもらって温めてみてください。
きっとすてきなことが起こるはずですから。


おしまい

 


monné legui mooks、バンザイ。

人生初の絵本用テキストでした。



 


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